中古マンションの火災保険、第三者の視点で見る最適な選び方!

18.04.21

 

中古マンションを購入すると、不動産会社や銀行から火災保険の加入をすすめられます。住宅ローンを借りる場合は、火災保険への加入を義務付けていることがほとんどです。

 

しかし、保険会社は「銀行がすすめるところに決めなければならない」というわけではありません。住宅ローンの融資条件になっている場合でも、どの会社の保険に加入するかは購入者の自由です。損害保険会社によって補償内容や補償を外せる項目は異なるため、プランをしっかりと検討しないと損をしてしまうこともあります。複数の保険会社から見積もりを取って比較できるよう、火災保険の選び方のポイントや最低限の知識を得ておきましょう。

 
 

火災保険の選び方「6つのポイント」

 

保険選びで大切なのは、保険料と補償のバランスです。そのためには、必要な補償内容が選べること、いざ被災したときに充分な保険金が下りることが大切です。

 

POINT.1 必要な補償内容は?

 
中古マンションの火災保険では、「必要な補償」と「不要な補償」があります。「必要な補償」を付けることが出来るのは当たり前に大事なことですが、「不要な補償」が外せないと保険料がムダになってしまいます。中古マンションの構造上、あまり被害が及ばない災害に対する補償を外すことで、その分保険料を安くすることができます。補償内容があらかじめ決まっているパッケージ型の保険より、自分でカスタマイズできる保険や、プラン数がたくさんあり柔軟に選べる保険会社がおすすめです。

 

【一般的な補償内容】

  • 火災
  • 落雷
  • 破裂・爆発
  • 風災・雹災(ひょうさい)・雪災
  • 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突等
  • 給排水設備に生じた事故等による水濡れ
  • 騒擾(そうじょう)・集団行動等による破壊行為等
  • 盗難
  • 水災
  • 不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)

 

中古マンションの火災保険に「水災」は不要です。中古マンションの2階以上の場合、水災の被害を受けることはまず考えられません。1階だとしても、地面からかなり底上げされたところに入り口がある場合は、水災の対象になることはほとんどないからです。火災保険で「水災を付けるか付けないか」が保険料を一番大きく左右する要素と言われており、2~3万円の差が出ることがあります。
 
ただし、大きな河川がすぐ隣にあり洪水に遭う可能性が高い地域や、道路や周辺の住宅よりも地盤が下がった所に建っている場合は、念のため付与しておくと良いでしょう。
 

 

 

POINT.2 保険金額(評価額)を求める方法

 
中古マンションにおける火災保険の「保険金額及び評価額」の求め方はあらゆる要素が複雑に絡み合っています。大きく3つに分けて考えると理解しやすくなります。

 

1、評価額基準には「新価」と「時価」の2つがある
 
「新価」… 新築に建て直した場合の価格(再調達価額とも言う)

「時価」… 新価から経年劣化した分を引いた価格
 
「新価」であれば、仮に家が焼失してしまっても同じスペックの家を建て直せるだけの補償金が受け取れます。しかし、「時価」で契約してしまうと、新築から築年数の分だけ古くなった評価の補償金しか受け取れません。本当に家を焼失してしまった場合、元の家よりも価値の低い家しか建てられなくなってしまうのです。そのようなリスクを避けるため、現在では「新価」での契約が主流となっています。

 

2、保険金額は「平米単価×専有面積」で求められる
 
中古マンションの保険金額の求め方は、「新価」の基準に基づいて、下記の式を用いて算出します。

 

算出方法 | 中古マンションの保険金額 平米単価 × 専有面積

 

ただし、保険会社によって平米単価の基準が違うので、自分では計算ができません。保険金額を知ることに時間を費やすより、「一括見積もり」を使って各社の見積もりを取ってしまった方が早いです。

 

3、専有面積の基準には「上塗」と「壁芯」がある
 
「上塗(うわぬり)」… 壁の内側を測った面積

「壁芯(かべしん)」… 壁の中心から測った面積
 
一般的に、中古マンションの保険金額を求める際に利用されるのは「上塗」です。上塗だと専有面積が小さくなるので、保険料が安く済みます。また、上塗は登記簿謄本の面積(法務局に届け出る面積)でもあるので、正式な面積で契約することにもなります。

 

 

POINT.3 契約期間は10年が安い!

 

期間を長めに契約をすると、1年単位で更新していくよりも保険料が割安になります。現在の火災保険は最長10年で加入できます。最長の年数で加入されることをお勧めいたします。

初期費用を安くしたいがために1年単位で契約する人がいますが、長いスパンで見ると保険料が割高になるうえに、毎年の更新を忘れることが多いのでおすすめできません。

 

 

POINT.4 家財はいくらで入る?

 

家財の金額に相場はありません。各家庭で家財を見渡し、「再現するとしたらいくらかかるのか?」をしっかり考えて設定しましょう。特に火災が発生した時に困るのは衣類です。すぐ着れるような衣類だけでなく、ブランド物のコートやバック・帽子なども全て家財になります。これらを全て新調しようと思うと、所持品によっては数百万円に及びます。意外と安く設定しがちですが、持っている衣類やブランド品なども全て合わせて、総額いくらになるかを事前に把握しておきましょう。

 

また家財は家族の人数や趣味嗜好によって大きく変わってくるので、「このくらい加入しておけば大丈夫」という目安はありません。保険会社によっては、ホームページに家財金額の目安表が掲載されている場合があるのでチェックしてみるのも良いでしょう。

 

 

 

POINT.5 地震保険は必要?

 

地震保険とは「地震や噴火、津波による火災・損壊・流失・埋没などの損害」に対して補償してされるものです。しかし、地震保険に加入する本当の意味は、「地震被害にあった自分が通常の生活へ戻るまでの軍資金」なのです。

地震保険は「部屋そのもの」と「家財」とで契約が分かれています。火災保険をお申込みされる方の約半数が地震保険にも加入するというデータがございますが、地震に対する危機感の薄い地域ですと加入率は低いようです。
 

家そのものが潰される可能性は少ないかもしれませんが、「家財」だけは別物です。万が一地震保険の「家財」部分を契約しておらず、火災が発生しない地震により電化製品や家具類が壊れてしまったとします。家自体は潰れなくても家具や家電は買い直さないと生活が出来ないので、修復に多額の現金を支払わなければなりません。
 

「中古マンションなら地震での倒壊や火災は起こりにくいし、加入すると保険料も高いから、地震保険はいらないのでは?」と考えがちですが、「部屋の中の修復」だけでなく、万が一のときの「生活資金」という意味合いでも地震保険には必ず加入しておくべきです。

 

 

POINT.6 付加すべき特約

 
火災保険に加入する際は、「個人賠償特約」と「類焼補償特約」の2つの特約を付けることを検討しましょう。

 
<個人賠償特約>

 
対象の中古マンションに住む家族を対象に、自宅以外で起きた個人賠償責任を補償してくれる特約です。「自転車で人とぶつかってケガをさせてしまった」「デパートで高価な骨董品を割ってしまった」など、火災に関係ない事故を補償してくれます。

 
ほかの保険で個人賠償特約に加入していない場合は、万が一のために火災保険でつけておきましょう。保険料は10年間で1〜2万円ほどです。もし自動車をお持ちで、自動車保険の方で個人賠償特約に加入している場合は、二重加入になってしまうので火災保険では外してください。

 
<類焼補償特約>

 
自宅から発生した火災や破裂・爆発によって近隣の住宅にも損害を与えてしまった場合、その類焼先の分も修復費用を補償してくれる特約です。一般的には、最高1億円まで補償してくれます。

 
本来、失火責任法により、近隣住宅を類焼させてしまっても故意または重過失でなければ賠償責任は発生しません。それぞれが自身の火災保険でカバーすることが基本です。しかし、類焼補償特約を使って失火責任法に関係なく補償してあげた方が、類焼先の方の心理的負担の軽減につながり、今後も友好的な付き合いができるようになります。

 

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火災保険の選び方について解説いたしました。

万が一の備えなので必要性を感じない方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、問題が発生してから生活に困ることが無いように、あらゆるシミュレーションをしながら最適なプランを選んでいきましょう。また金融機関の勧める保険会社だけでなく、複数の保険会社から見積りを取ることで金額やプラン内容も比較出来ます。

弊社は火災保険の販売代理も行っており、複数のプランでお見積りをご案内出来ますので、具体的な購入物件が決まりましたらぜひご相談下さい。